DLsiteでのダウンロード販売、サークルの利益率や売上は?計算してみました
ダウンロード販売、データ販売をする場合、いわゆるCG作品や漫画を提供するプラットフォームとして、日本でもっとも知名度が高いのはDLsite.comではないでしょうか。
現在、萌系オタク系などで自分の作品を売りだそうとした時に、DLsaite.comは必ず販売プラットフォームとして無視できないサイトの一つだと言えると思います。
ぶっちゃけ、そこでやっぱりいちばん気になるのは、作品をいくらで売ると、いくら貰えるのか?サークル側の販売利益率と売上、卸売価格といったところでしょう。
ということで、DLsite.com利益率など、計算して簡単にまとめて見ました!
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販売価格と卸売価格から売上利益率を計算してみました
DLsiteの販売価格と卸売価格は、イベントなどでDLsiteの営業の方がパンフレットをくれたりするんですが、そこに記載がされておりますので、もらったことがある人は見たこともある人がいるかも知れません。
ホームページの方にも、サークル向けの案内の中にそのパンフレットのpdfファイルが掲載されているので、そちらでも確認することができます。
その価格から売上利益率を計算して記載したものを加えてこちらの表にしてみました。
DLsite.com 料金体系 利益率一覧
100 | 50 | 50.0% |
200 | 100 | 50.0% |
300 | 150 | 50.0% |
400 | 200 | 50.0% |
500 | 250 | 50.0% |
600 | 300 | 50.0% |
700 | 400 | 57.1% |
800 | 450 | 56.3% |
900 | 500 | 55.6% |
1000 | 600 | 60.0% |
1100 | 700 | 63.6% |
1200 | 800 | 66.7% |
1300 | 900 | 69.2% |
1400 | 950 | 67.9% |
1500 | 1000 | 66.7% |
1600 | 1100 | 68.8% |
1700 | 1200 | 70.6% |
1800 | 1300 | 72.2% |
1900 | 1400 | 73.7% |
2000 | 1450 | 72.5% |
2100 | 1500 | 71.4% |
2200 | 1600 | 72.7% |
2300 | 1700 | 73.9% |
2400 | 1800 | 75.0% |
2500 | 1900 | 76.0% |
2600 | 1950 | 75.0% |
2700 | 2000 | 74.1% |
2800 | 2100 | 75.0% |
2900 | 2200 | 75.9% |
3000 | 2300 | 76.7% |
3100 | 2400 | 77.4% |
3200 | 2450 | 76.6% |
3300 | 2500 | 75.8% |
3400 | 2600 | 76.5% |
3500 | 2700 | 77.1% |
3600 | 2800 | 77.8% |
3700 | 2900 | 78.4% |
3800 | 3000 | 78.9% |
3900 | 3100 | 79.5% |
こうして並べてみると、利益率は販売価格に対して一律の上昇率でないことがわかります。
売値として、お得な価格帯が存在している
基本的には販売価格が上がるほど売上利益率は上がっていきますが、若干低いところと高いところが生まれてしまっています。
前後の利益率から比較的お得な価格帯、損な価格帯を上げてみますと
お得な価格帯
700円 | 400円 | 57.1% |
1300円 | 900円 | 69.2% |
損な価格帯
600円 | 300円 | 50% |
900円 | 500円 | 55.5% |
1500円 | 1000円 | 66.6% |
このような感じで分類できるかなと思います。
実際に、販売価格700円(税込み756円)と1,300円(税込み1,404円)という価格設定にされている商品が多いんですが、この辺の損得計算からみなさん導き出してるわけですね。
この価格設定は適正?ぼったくり?
売上利益率は、最低の50%から最高の80%までとなっています。
2,000円以上となれば70%をゆうに超えており、それほどの差は出ないとは言えますが、現実問題としてあまり高額な販売はかなり大手のサークルやレー ベルでもない限りほとんどありませんので、2,000円以下、特に1000円以下の価格帯が通常は中心の価格になるかと思います。
ですので、50%~60%程度が実際のサークル側の利益率となる場合が多いでしょう。
この場合、DLsite側の取り分は、その逆の50%~40%くらいとなりますが、これが多いのか少ないのかということはよく言われます。
ボッタクリなんて言う人も少なからずいますよね。
このことを考える場合には、利益率だけを考えてボッタクリと考えてしまうと、必ずしも適切とは言えないと思います。
例えば、売上を高くすることを目的と考えた場合、利益率だけが高くても、結局売れなければそんな数字には意味がありません。逆に利益率が低くても、結局たくさん売れて、最終的な売上が高いならそちらのほうがいいわけです。
たとえば1,000円の商品で利益率が90%で10個売れれば
1,000円×90%×10個=売上9,000円
となりますが、もし利益率が50%でも100個売れれば
1,000円×50%×100個=売上50,000円
ということになりますから、当然利益率が低くてもたくさん売ることができるプラットフォームを選ぶべきということが言えます。(それがDLsiteなのか、別の場所なのか、そのような検討は当然必要ですが)
在庫があり、販売数の限られる従来の物販ならまた違いますが、在庫が無制限のデータ販売であれば、よりこのことは余裕をもって考えることができるでしょう。
もちろん、利益率が高ければ高いほど良いわけですが、単にそこだけを見て判断してしまうと、結局損をするのは自分になってしまうので、そこは冷静に全体を見て判断したいところです。
実際のところ、書籍の販売であれば印税は8~10%程度が普通ですし、DLsiteはそれ単体でのネームバリューもさることながら、宣伝広告にも売上からかなり力を入れてくれていますし、普段から頻繁にポイント還元セールなども行っていますので、決して20~50%のDLsite側の取り分も高いとは言えないかなと思います。
自分で手売りしたり、自分で販売サイトを立ち上げたり、それのみならず自分で宣伝広告をするとなれば、金銭的なコストも手間も途方も無いものになってしまいますから、むしろ現在のダウンロード販売は非常に個人や小規模なビジネスモデルにも、ローコストで恩恵の高い条件であると言えるのではないかと思います。
この便利なシステムを活用して、うまいことこれからの時代を渡り歩いていきたいところですね!
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